心の原風景 j#1

食べ物の好き嫌いが少ない男ですが

栗を使った甘いお菓子は苦手

マロングラッセよりも万葉ロマンが好物 jollyです




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週末土曜の夕刻
景色が撮りたいという娘とカメラをぶら下げ出掛けたのは 万葉の森 船岡山
昼過ぎまで晴れていたので秋の澄んだ空気の中 綺麗な夕やけを撮りたかったのですが
家を出る頃には翌日の雨の前兆であいにく靄がかった曇り空に変わっていました




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第3回父娘写真教室 今回のテーマは『絞り優先モード』『絞りとボケの関係』
tenには難しいテーマだったようですが家に帰ってから撮ってきた写真を見て少し理解を深めたようです




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では少しだけ私のロマン話にお付合いください(笑




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麓に神社のある小高い山の山頂から見渡した景色が 私の少年時代を象徴する風景である
私の郷土の原風景と呼んでいいかもしれない




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小高い山としたのは 200mに満たない海抜で東西に数100m南北にも1km程度という
田園の広がる平野部にある小さな山だからだ
平野部というのは 今では希少な『紫草(ムラサキ)』が咲き乱れ
万葉集にも登場する『蒲生野』と呼ばれた 大津に都があったころ貴族たちの遊猟地だったところ




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この山の山頂には万葉の時代に詠まれた有名な激情愛の相聞歌が万葉歌碑として刻まれている
中大兄皇子・大海人皇子・額田王という複雑な関係を持つ3人での遊猟の際
中大兄皇子の妻である額田王が
『茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る』と
大海人皇子に対する恋心を詩に詠めば
『紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも』と
大海人皇子がそれに応える気持ちを詩で詠み返している
この相聞歌の意味は自分で検索しましょう♪どこにでも載っています(笑



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蒲生野の範囲は諸説あって今となっては定かではないが
この山を蒲生野の始まりとする説があり
麓の南に広がる町を野の入り口の意味で『野口』
反対の北側に佇む町を野の内側にあることから『内野』
そこから東に数キロ離れた町を『沖野』
その中間にある町を『中野』
北にそびえる山の山裾の町を『浜野』
今も残る平野を海に見立てた地名がその名残りである




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万葉のロマンを感じさせる山『船岡山』
平成に入って神社横手から広がる山を整備
芝生広場や散策道の造成・レリーフや東屋の設置・万葉歌碑の改修・万葉植物園の造園をして
大掛かりな公園にしたことで随分と私の記憶する船岡山とは様子は異なっているけれど
その佇まいや山から見渡せる景色は私をタイムスリップさせるには充分だ




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少年時代 外遊びの殆どをこの山で覚えた記憶と経験がある
釣り クワガタ掴み 山菜狩り 基地作りetc アウトドア大好きの私の原点がそこにはある




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遊び疲れた夕刻に山の頂上に立ち
なんの変哲も無い朱色に染まった田園と町の風景を眺める時間が
万葉ロマンを知らなかった少年の私にとって心と体を癒してくれるひとときだった
親父に怒られたり 友達と喧嘩したり 淡い恋をしたり
日常生活の中で心の葛藤を覚えた時は例外なく私の姿はこの場所にあった
何があるわけではないが心が和んで次の一歩を踏み出す勇気をくれた場所




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今でも現実に疲れを感じた時その場所に立ってみることがある
万葉ロマンを知り 家族を持った私には 少し郷愁を誘う景色になってしまったけれど
『心の原風景』として あの頃と同じままで 変わらず そこに 確かに 存在する




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この森で繰り広げられてきた数々のロマンのゆくえは龍神様だけが知っているのかも知れない



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by jandp2011 | 2011-10-31 21:14 | trips
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